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[GGH4.X] リモートデスクトップ接続 (mstsc.exe) をアプリケーションとして登録し,それを iPad や Android クライアントから利用すると,接続先のデスクトップでキーボード入力が上手く動作しない.

技術ノート
2013/02/07

[番号]
技術ノート KGTN 2012091202

[現象]
[GGH4.X] リモートデスクトップ接続 (mstsc.exe) をアプリケーションとして登録し,それを iPad や Android クライアントから利用すると,接続先のデスクトップでキーボード入力が上手く動作しない.

[説明]
iPad や Android クライアントはローカルのIMEを利用するため,GGサーバ側から見ると通常のキー操作として認識されません (スキャンコードや仮想キーコードに紐付かない) .通常のアプリケーションはこの仕様で問題ありませんが,リモートデスクトップ接続ではキーボード入力が動作しないという状況が発生します.

この問題を回避するには,先ずWindowsのスクリーンキーボード (osk.exe) をGGサーバ上で起動し,その後にリモートデスクトップ接続を行って下さい.スクリーンキーボードを操作することで,接続先のデスクトップでキーボード操作が可能になります.

補足1
技術的背景: iPad ?-(GG Clinet) -- GG-Server ?-(mstsc) -- Windows Server という環境で iPad 上で文字を入力した場合,入力した文字はUNICODE (キーコードは Packet) で送信されます. GG-Server/mstsc は,この文字の情報を ローカルで処理することなく Windows Server へ転送するため, Windows Server 上で動作するアプリケーションに入力した文字列が反映されます. RETURN および BS キーは, (Packetでなく) 通常のキーコードで送信され,これが GG-Server 上で処理されます.このため,Windows Server 上で動作するアプリケーションに入力が反映されない状況が発生します.なお,この結果 (GraphOn社に報告済み) は弊社の検証環境で確認出来た内容であり,環境が異なれば別の結果になる可能性があります.

補足2
この問題をGraphOn社の品質保証チームが確認しました.開発チームで詳細な調査および解析を行い,技術的・営業的に可能な内容であれば修正を行います.

ファイル

KGTN2012091202.pdf (77.4 KB) kitasp 技術センター, 2013/02/08 08:14