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[GGW3.2.1] クライアントドライブ機能は,ファイルの内容によって圧縮率等が異なるのか?

技術ノート
2012/08/27

[番号]
技術ノート KGTN 2011121204

[現象]
[GGW3.2.1] クライアントドライブ機能は,ファイルの内容によって圧縮率等が異なるのか?

[説明]
圧縮率を確認するために, 1) 圧縮した20MBのファイル (ZIP.BIN) , 2) 中身がゼロで埋められた20MBのファイル (FSUTIL.DAT) の2つのファイルでコピーして比較しました.

ZIP.BINは既に圧縮されており,圧縮効果が出ないことから,ファイルコピー処理で実際に転送されるデータ量 (受信バイト数) は 20MB でした.FSUTIL.DAT は中身が全てゼロで圧縮効果が非常に高く出ることから,ファイルコピー処理で実際に転送されるデータ量 (受信バイト数) は 0.12MB (120KB) でした.このことから,クライアントドライブ機能には圧縮・解凍ツールと類似した機能が組み込まれており,既に圧縮されているファイルについては (当然のことながら) その効果は出ませんが,テキストファイル等では効果的な圧縮と伸張が行われ,通信量が大きく削減されます.

補足1
プロトコルアナライザーで解析したところ, ZIP.BIN に関しては (圧縮効果が出ないことから) ファイルの内容を加工することなく長さ 566バイト (プロトコルのヘッダ等を含みます) のパケットに分割して,転送が行われていることを確認しました.

補足2
テキストデータのみを含む11MBのExcelファイル (xls形式) で確認したところ,受信バイト数は2MB,最大使用帯域は10% (100Mbps) でした.この Excel ファイルを zip で圧縮すると 1.64MB であることから,一般的なデータファイルであれば,受信バイト数は zip圧縮したファイルサイズ+プロトコルのオーバーヘッド と推測することが出来ると思われます.

ファイル

KGTN2011121204.pdf (74.5 KB) kitasp 技術センター, 2012/08/27 10:26