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[GGW3.2.1/GGH4.X] Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 の環境において, Microsoft IME の “IME パッド” が表示されないことがある.

技術ノート
2011/09/22

[番号]
技術ノート KGTN 2011092102

[現象]
[GGW3.2.1/GGH4.X] Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 の環境において, Microsoft IME の “IME パッド” が表示されないことがある.

[説明]
GGサーバにログオンした最初のユーザ (セッション) では “IME パッド” が正常に表示されますが,以降のユーザ (セッション) では, 1) “IME パッド” が表示されない, 2) “IME パッド” のウインドウが消える, さらに 3) 最初のユーザ (セッション) の “IME パッド” のウインドウが他セッションの操作によって表示/非表示になる 等の現象が発生し,これらは現時点では既知の問題 (制限事項) となります.なお, Windows Server 2003 の環境においては,このような現象は発生しません.

補足1
Process Explorer でプロセスの状況を確認すると, IMEPADSV.EXE はどのセッションでも起動されていますので, Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 の “IME パッド” が通常のアプリケーションとは異なる特別な処理を行っているのではないかと推測されます.

補足2
Process Explorer でこの2つのプロセス (IMEPADSV.EXE) のスレッドを確認すると,以下のように本質的な差異があります.IMEパッドが表示されるプロセスでは,実際の処理を行うスレッドが存在しますが,IMEパッドが表示されないプロセスでは,自分自身とVC++のランタイムのスレッドのみが存在します.GGは同じようにこの2つのプロセスを起動していますので, IMEPADSV.EXEの自体でこのような処理を行っていると考えられます.なお, Windows Server 2003 の環境では,2つのプロセスが同じスレッド構成で動作しています.

ファイル

KGTN2011092102.pdf (185 KB) kitasp 技術センター, 2014/02/07 16:07