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月次処理で大量の印刷を行いたいが,どのような点に注意すべきか?

技術ノート
2011/01/13

[番号]
技術ノート KGTN 2010120301

[現象]
月次処理で大量の印刷を行いたいが,どのような点に注意すべきか?

[説明]
GGのクライアント印刷機能では,印刷のスプールファイルをメモリに展開し,それを圧縮してクライアントへ転送します. 「大量の印刷」 が1回のジョブ (ドキュメント) で行われる場合,スプールファイルが巨大 (例えば数百MB〜数GB) になるため,その圧縮処理に時間がかかりますし,圧縮したスプールファイルの転送にも時間がかかります.ユーザから見ると 「印刷ボタンを押したのに反応がない」 という現象になりますので,一般にはこのような運用は避けた方が良いでしょう.従って,以下のような方法が考えられます.

大量の印刷を複数のジョブに分割する (つまり印刷を分けて行う) .
サーバ側のネットワークプリンタへ印刷する (スプールファイルの圧縮や転送が発生しない) .
弊社製品 「きっとプリント」 を使用する.

補 足
通常の印刷処理では,以下の手順でドキュメントが (サーバ側の) 物理的なプリンタへ出力されます.

スプールファイルの生成
物理的なプリンタへの出力

クライアント印刷機能の処理では,以下の手順でドキュメントが (クライアント側の) 物理的なプリンタへ出力されます.

サーバ側でのスプールファイルの生成
サーバ側でのスプールファイルの圧縮
サーバ側からクライアント側へのスプールファイルの転送
クライアント側でのスプールファイルの伸張
クライアント側でのスプールファイルの生成
物理的なプリンタへの出力

上記2および4で 「スプールファイル全体」 をメモリ上に展開して処理を行いますので,印刷できる帳票のサイズが利用可能なメモリの大きさの制約を受けます.上記3では,大きなスプールファイル (正確には圧縮されたスプールファイル) がサーバ側からクライアント側へネットワーク (LANやWAN) を介して転送されますので,回線の状況等に依存して長く時間がかかります.

ファイル

KGTN2010120301.pdf (66.3 KB) kitasp 技術センター, 2011/01/13 16:58