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[GGH4.X-5.X] バージョン4.8ではファイル WebCacheV01.dat が生成されなかったが,バージョン5.0では同ファイルが生成されるようになった.バージョン5.0で仕様が変わったのか? 生成されない設定を教えて欲しい.

技術ノート
2018/03/12

[番号]
技術ノート KGTN 2018030601

[現象]
[GGH4.X-5.X] バージョン4.8ではファイル WebCacheV01.dat が生成されなかったが,バージョン5.0では同ファイルが生成されるようになった.バージョン5.0で仕様が変わったのか? 生成されない設定を教えて欲しい.

[説明]
GraphOn社のコメントは次の通りです.

This is not a GO-Global file but is regarding IE, likely because of an IE upgrade. I did a google search on it
and found the following article which explains what it is -

https://answers.microsoft.com/en-us/ie/forum/ie10-windows_7/anyone-successfully-deletedclearedwebcachev01dat/
37f1cc6f-3081-4e31-80e9-54ab2026e10a?auth=1

このファイルは GO-Global のファイルではありません.ブラウザIEに関係したファイルで,IEのアップグレードによって生成されるようになったと考えられます.このファイルに関する情報 (削除方法等) は,次の (上記) ページをご覧ください.

Windows Server 2008 R2 の出荷は2009年9月1日で,ファイル WebCacheV01.dat が生成されるブラウザIE10およびIE11はそれぞれ2012年8月15日と2013年10月17日に公開されました.このことから,バージョン4.8の環境では Windows Server 2008 R2 の標準ブラウザであるIE8またはIE9が使用され,バージョン5.0へアップグレードが行われた時にブラウザもIE10またはIE11へアップグレードされた可能性が考えられます.なお,GO-Global のインストーラーはIEのアップグレードを行うことはありません.

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1405/30/news092.html

補 足
上記説明の他に,プロファイル生成に絡むシナリオがあります.バージョン4.8ではプロファイルの生成はWindows API の処理に任せていましたが,バージョン5.0ではこの Windows API の処理に加え,初回ログオン時に explorer.exe を起動することで,このプロファイルをデスクトップ環境等で使用される情報で初期化するようになりました.IE10およびIE11で生成されるファイル WebCacheV01.dat は,この初期化によって必要な環境が整い,その結果生成されることが分かりました.初回ログオン時の explorer.exe の起動は,バージョン5.0の設定ファイル HostProperties.xml の項目 InitializeProfileWithExplorer に 0を設定することで行われないようにすることが可能です.つまりこの設定でバージョン4.8と同じ動作となります .

<property id="InitializeProfileWithExplorer" group="Miscellaneous" type="UINT32">
<value>0</value>
</property>

なお,設定ファイル HostProperties.xml を編集する場合は,必ずサービス GGAPS を停止した後に行って下さい (停止せずに編集した場合は編集内容が反映されません) .

ファイル

KGTN2018030601.pdf (130 KB) kitasp 技術センター, 2018/03/12 16:10

KGTN2018030601.jpg 表示 (21.3 KB) kitasp 技術センター, 2018/03/12 16:10