GO-Global for Windows

[番号]
技術ノート KGTN 2015101404

[現象]
[GGH4.X-5.X/ExPack] 拡張パックに含まれるソフトウエア GGEasyMonitor とはどんなツールなのか？

[説明]
GGEasyMonitor は，下記の機能を持ったインストールや運用が容易なツールです．

1. GGのサービス APS を監視する監視機能
2. 監視情報をサーバーへ通知するエージェント機能
3. エージェントからの監視情報を収集し管理するサーバー機能
4. 収集した情報をブラウザ上に整理して表示するウエッブ機能 （監視画面）
5. 収集した情報をもとに空きセッション数が多いGGサーバーへ誘導する振分け機能 （振分け画面）
6. 障害が検出されたGGサーバーを振分けの対象から自動的に除外する機能
7. GGサーバーのセッション数の推移や振分け結果などを記録するログ機能

設定ファイルで，エージェント機能・サーバー機能・振分け機能などを並行して動作させることが出来ますので，GGサーバー上で自己監視を行いながら，他のGGサーバーの監視情報を受信し，それらの情報をブラウザで参照することも可能です．また，エージェント機能とサーバー機能は，それぞれアクティブ動作とパッシブ動作が出来ますので，ファイアウォール内でも動作することが出来ます．

[監視画面]

※ testuser001 と administrator はローカルアカウント． aduser001 はドメインアカウント．

[振分け画面 - Windows]

[振分け画面 - iPad/iPhone]

GGEasyMnitor の基本的な構成は，以下の通りです．

APS ： GGのアプリケーション配信機能
GEM ： GGEasyMonitor
xxxPort ： 待受けポートの番号

設定ファイル
設定ファイル GGEasyMonitor.ini の default セクションで，以下のパラメタを設定して下さい．

設定項目	説明
logLevel	ログの出力レベル，通常は1を指定し，障害時は4を指定
logLevelCbk	振分け機能のログ出力レベル，通常は4を指定
logLevelNet	通信関連のログ出力レベル，通常は4を指定
logLevelWeb	監視画面のログ出力レベル，通常は4を指定
hostAddr	IPアドレスを指定
hostName	コンピューター名を指定
hostPort	パッシブ機能の待ち受けポート
avTimeout	アクティブ時のタイムアウト時間（秒）
avSleep	アクティブ時の送信間隔（秒）
pvTimeout	パッシブ時のタイムアウト時間（秒）
pvSleep	未使用
updateInterval	エージェントの送信間隔（秒）
updateTimeout	更新タイムアウト時間（秒） ※エージェントからの情報がこの時間を超えて更新されない時，障害発生と認識される
bufferSize	送受信バッファのサイズ（MB）
maxTempError	一時的なエラーを無視する回数
apsPort	APSのポート番号
sessionInfo	セッション・リストの採取の有無（YES/NO）
rxpAddr	GGサーバーのIPアドレス（外部向け）
rxpPort	GGサーバーのポート番号（外部向け）
webPort	監視画面のポート番号
webAutoRefresh	監視画面の更新間隔（秒）
webNumSessions	セッション一覧でのページ当りの行数
webRefURL	監視画面のURL
webRxpURL	GGサーバーのログオンページのURL
webAuth	監視画面の認証情報 <ユーザーID>:<パスワード>
webCss	スタイルシートの情報（原則として修正しない）
cbkDisable	振分け機能「停止中」 (YES/NO)
cbkPort	振分け用ウエッブページのポート番号
cbkMaxHost	振分け時の候補とするGGサーバーの数
cbkRefTime	振分け用ウエッブページのリフレッシュ時の間隔（秒）
cbkRxpURL	GGサーバーのログオンページのURL
cbkSingleLogon	多重ログオンの禁止の有無（YES/NO）
cbkLogonPage	ユーザーID未指定時にログオンページを表示 (YES/NO)
cbkIgnoreDomain	多重ログオンのチェック時にドメイン名を無視（YES/NO）
cbkDefaultDomain	既定のドメイン名（ユーザー名のみの場合に付加）
cbkPluginLink	POSTメソッド時にプラグインのダウンロードサイトへのリンク ※未指定時は cbkRxpURL の値へのリンクが表示される

個別セクション （機能単位） で，以下のパラメタを設定して下さい．

設定項目	説明
mode	AA - アクティブ動作のエージェント AP - パッシブ動作のエージェント SA - アクティブ動作のサーバー SP - パッシブ動作のサーバー
name	相手のコンピューター名
addr	相手のIPアドレス
port	相手のポート番号（パッシブ時は不要）
sessionList	YES: セッション・リストを送信する（既定値） NO: セッション・リストを送信しない
updateTimeout	更新タイムアウト時間（秒）

設定ファイルのサンプルを以下に示します．

[default]
; ★あり - 構成によって変更等が必要な項目
; ★なし - 必要がない限り変更等が不要な項目

; ＊ログ関連＊
; logLevel : 一般のログ出力レベル
; logLevelNet : 通信関連のログ出力レベル
; logLevelWeb : 監視画面のログ出力レベル
; logLevelCbk : 振分け機能のログ出力レベル
logLevel = 4
logLevelNet = 4
logLevelWeb = 4
logLevelCbk = 4

; ＊通信関連＊
; hostName : ★コンピューター名
; hostAddr : ★IPアドレス
; hostPort : ★サーバー/エージェントの待受けポートの番号
; avSleep : アクティブ時の送信間隔（秒）
; avTimeout : アクティブ時のタイムアウト時間（秒）
; pvSleep : 未使用
; pvTimeout : パッシブ時のタイムアウト時間（秒）
; updateInterval : ★エージェントの送信間隔（秒）
; updateTimeout : ★更新タイムアウトの時間（秒）
; bufferSize : ★送受信バッファのサイズ（MB）
; maxTempError : 一時的なエラーを無視する回数
hostName = GEM-SERVER
hostAddr = 192.168.102.1
hostPort = 8491
avSleep = 3
avTimeout = 60
pvSleep = 3
pvTimeout = 60
updateInterval = 3
updateTimeout = 10
bufferSize = 10
maxTempError = 10

; ＊APS関連＊
; apsPort : APSのポート番号（GGサーバーの待受けポート）
; sessionInfo : セッション・リストの採取の有無（YES/NO）
; rxpAddr : ★GGサーバーのIPアドレス（外部向け）
; rxpPort : ★GGサーバーのポート番号（外部向け）
apsPort = 491
sessionInfo = YES
rxpAddr = 192.168.102.1
rxpPort = 491

; ＊ウエッブ機能関連＊
; webPort : ★監視画面のポート番号
; webAutoRefresh : 監視画面の更新間隔（秒）
; webNumSessions : セッション一覧でのページ当りの行数
; webRefURL : ★監視画面のリフレッシュ用URL
; webRxpURL : ★GGサーバーのログオンページ
; webAuth : ★監視画面の認証情報（<ユーザーID>:<パスワード>）
; webCss : スタイルシートの情報（原則として修正不可）
webPort = 8080
webAutoRefresh = 5
webNumSessions = 25
webRefURL = http://192.168.102.1:8080/
webRxpURL = http://192.168.102.1/goglobal/logon.html
webAuth = admin:password
webCss = <link rel=stylesheet type="text/css" href="/GGEasyMonitor.css">
; ＊振分け機能関連＊
; cbkDisable : 振分け機能「停止中」 (YES/NO)
; cbkPort : ★振分け機能のポート番号
; cbkMaxHost : ★接続候補のGGサーバーの数
; cbkRefTime : 振分けまでの遅延時間
; cbkRxpURL : GGサーバーのログオンページ
; : この値に "?host=<GGサーバー>" が付加される。
; : 省略時は webRxpURL の値が使用される。
; cbksingleLogon : 多重ログオンの禁止の有無 (YES/NO)
; cbkLogonPage : ユーザーID未指定時にログオンページを表示 (YES/NO)
; cbkIgnoreDomain : 多重ログオンのチェック時にドメイン名を無視する (YES/NO)
; cbkDefaultDomain : 既定のドメイン（ユーザー名のみの場合に付加）
; cbkPluginLink : POSTメソッド時のプラグインのダウンロードサイトへのリンク
cbkDisable = NO
cbkPort = 8089
cbkMaxHost = 1
cbkRefTime = 3
cbkRxpURL =
cbkSingleLogon = NO
cbkLogonPage = YES
cbkIgnoreDomain = YES
cbkDefaultDomain =
cbkPluginLink =

; ＊サーバー機能関連＊
; [セクション名] : SA_コンピューター名 or SP_コンピューター名
; mode : ★SA = アクティブサーバー, SP = パッシブサーバー
; name : ★相手のコンピューター名
; addr : ★相手（GGEasyMonitorのエージェント機能）のIPアドレス
; port : ★相手（GGEasyMonitorのエージェント機能）のポート番号
[SP_SERVER]
mode = SP
name = SERVER
addr = 192.168.102.1
port =

[SP_AGENT1]
mode = SP
name = AGENT1
addr = 192.168.102.2
port =

[SP_AGENT2]
mode = SP
name = AGENT2
addr = 192.168.102.3
port =

; ＊エージェント機能関連＊
; [セクション名] : AA_コンピューター名 or AP_コンピューター名
; mode : ★AA = アクティブエージェント, AP = パッシブエージェント
; addr : ★相手（GGEasyMonitorのサーバー機能）のIPアドレス
; port : ★相手（GGEasyMonitorのサーバー機能）のポート番号
; sessionList : セッション・リストの送信の有無（YES/NO）
[AA_SERVER]
mode = AA
addr = 192.168.102.1
port = 8491
sessionList = YES