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[GGW3.2.1] 技術ノートKGTN#2010042701に従ってチェックしたが,同一のコンピュータ名を持つクライアントは存在しなかった.しかし,クライアントプリンタが16進表記で生成される.

技術ノート
2014/02/28

[番号]
技術ノート KGTN 2010122101

[現象]
[GGW3.2.1] 技術ノートKGTN#2010042701に従ってチェックしたが,同一のコンピュータ名を持つクライアントは存在しなかった.しかし,クライアントプリンタが16進表記で生成される.

[説明]
このようなケースでは,そのクライアント (コンピュータ) 自体が重複して認識されています.クライアントプリンタの情報 (クライアント側) print.ini には,クライアントのIDを保持しており,この情報を元にサーバ側でオートクリエイトプリンタが生成されます.この時,クライアントプリンタの情報 (サーバ側) ClientIdentifiers.ini にもその情報が記録され,重複が無い場合は通常のプリンタ名となります.この ClientIdentifiers.ini 中の情報はログオフと共に削除されますが,接続障害等の異常が発生した場合は削除されずに残ります.

この状況でクライアント側の print.ini が削除された場合,次回ログオン時に新たなクライアントIDが生成されます.しかし,サーバ側の ClientIdentifiers.ini に前のクライアントID (MACアドレスが同一) が存在していますので,GGサーバはこれをクライアントIDの重複と認識して,16進表記のオートクリエイトプリンタを生成します.

対応は,サーバ側のClientIdentifiers.ini を消すか,または (その中の) 同一のMACアドレスを持つ行を全て削除して下さい.

参考1
実験等で16進表記のオートクリエイトプリンタを生成する手順は以下の通りです.

1) クライアント側の print.ini とサーバ側の ClientIdentifiers.ini にを消す.
2) クライアントからサーバへ接続する.
3) 正しいオートクリエイトプリンタが作成されたことを確認する.
4) 「セッションを切断せずに」 クライアント側の print.ini を削除する.
5) クライアントからサーバへ接続する (新たなセッション) .
6) 16進表記のオートクリエイトプリンタが作成される.

print.ini が削除されると, (その後の接続で) 新たなクライアントIDが作成されるため,同じクライアントで異なるクライアントIDが存在することになり,その結果2つ目のセッションのオートクリエイトプリンタが16進表記になります.

参考2
GGH4.0 (Ver4.0) では,クライアント印刷機能のアーキテクチャが変更されたため, print.ini および ClientIdentifiers.ini が存在しません.従って,本件の現象は本質的に発生しません.

ファイル

KGTN2010122101.pdf (67.3 KB) kitasp 技術センター, 2014/02/28 18:37