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サーバ当りの同時利用ユーザ数は20〜25が目安だと聞いているが,それはハードウエアがネックなのか? それともGGの仕様がネックなのか?

技術ノート
2012/03/15

[番号]
技術ノート KGTN 2010081903

[現象]
サーバ当りの同時利用ユーザ数は20〜25が目安だと聞いているが,それはハードウエアがネックなのか? それともGGの仕様がネックなのか?

[説明]
様々な条件が絡みますが,最大のネックはハードウエアでもGGでもなく, Windows Server (32bit) のアーキテクチャに起因します.Windows Server (32bit) では,最大4GB のアドレス空間を2GBのカーネル空間と2GBのユーザ空間に割り振っています.カーネル空間は,さらに幾つかの役割毎にメモリが割り振られており,その何れかが枯渇するとBSOD (ブルースクリーン) が発生します.従って,これらが枯渇しないようにメモリのチューング等を行いますが,全体のメモリ (カーネル空間) は限られておりますので,同時利用ユーザ数が目立って増えることがありません.

補 足
Windows Server 2008 R2 (64bit) の環境では,上記のようなメモリ絡みの制約は解消しますが,しかしながらメモリを増やせばユーザ数が増えるというシナリオにはなりません.アプリケーションが動作すればプロセッサを消費しますので,ユーザ数が増えるどこかでプロセッサが過負荷となり,アプリケーションが実用的な速度で動作しなくなります.従って,プロセッサの性能,アプリケーションの負荷,ユーザの利用シナリオなどを十分考慮し,搭載するメモリの量を決定して下さい.

ファイル

KGTN2010081903.pdf (65 KB) kitasp 技術センター, 2012/03/15 11:19